「IoT・自動化で進む 農業技術イノベーション」
日刊工業新聞社

題名:

IoT・自動化で進む 農業技術イノベーション

出版社:

日刊工業新聞社

編著者:

(一財)社会開発研究センター 編
植物工場・農商工専門委員会事務局長     石原 隆司(いしはら たかし)
理事、植物工場・農商工専門委員会主任研究員 森 康裕(もり やすひろ)

内容:

日本社会の激変、ことに高齢化や人口減少を含む長年にわたる社会的、経済的停滞に歩を合わせるように日本の農業の衰退の危機が叫ばれています。しかし、日本の農産品は国際的な評価も高く、政府は農業を今後の成長産業の一つとして位置づけています。また、日本の農業技術は世界のトップレベルにありますが、近年は異分野の企業の農業分野への進出も盛んであり、経験とコツに頼り作業がきついというこれまでの農業からの転換が図られています。

(一財)社会開発センターは2011年に「図解 よくわかる農業技術イノベーション」を著し、植物工場や農業ICTを筆頭とする新しい技術を用いた新しい農業ビジネスの姿を紹介しました。当時は「農業」と「イノベーション」という単語はスムーズに結びつかないなどと言われたが、現在では「農業」と「イノベーション」の組合せには違和感がなくなり、むしろしっくりくる言葉になってきました。本書は、前著発行後の進展も盛り込んだ内容としました。

この6年で大きく進展したのが農業ICTです。パッケージ化、システム化が長足の進歩を遂げ、6年前にはほとんど見られなかったロボット関連技術による自動化も今では夢物語ではなくなりました。農業の大規模化や企業の農業参入についても2016年の農地法の改正により同様かそれ以上に進んできました。バイオマスのエネルギー利用、6次産業化についても同様です。

本書は日本農業の真の産業化に向けての羅針盤的内容になっています。

内容:
1:実用化進む農業ICT
2:自動化農業への挑戦
3:LED化が進む植物工場
4:バイオマスによるエネルギーの地産地消
5:企業の農業参入と法規制
6:農産物の流通イノベーション

日刊工業新聞社の書籍紹介サイト:

https://pub.nikkan.co.jp/book/b10021398.html