理事長メッセージ(2020年 年頭所感)

新年明けましておめでとうございます。皆様にとって幸せな1年になりますよう祈念いたしますとともに、当センターをご厚誼いただきたくよろしくお願い申し上げます。

本年は、3年後(2023年3月)の設立50周年を見据えて、3年前にスタートした具体的なフィールド調査やプラットフォームづくりを行い、新規事業の創出に向けた活動を展開する「地域社会創生プロジェクト」等の成果を踏まえ、更なる新規事業の開発により重点をおく考えです。

具体的には、災害が頻発する日本において東日本大震災の教訓も踏まえ、福島の復興、防災立国日本の実現、危機管理能力の高い日本人の育成による世界でも稀な安全で安心な国土と社会開発に資する取り組みに専心する活動組織「(一社)ふくしま総合災害対応訓練機構」の社会的事業に積極的に参画し、3年後には当センターの基幹事業として定着するよう推進する計画です。

このため、本年3月には、その一環として福島ロボットテストフィールド(南相馬市)を最大限活用し、福島県地域復興実用化開発等促進公募事業として「人間系とロボットの協調・協働型災害対応システム」開発事業の提案・採択に向け、関係組織と連携した事業(2年間予定)を実施する方針です。

本事業は、世界に先駆け「人間とロボットの協調・協働型災害対応システム」の開発・社会実装による、我が国初のソフト面の防災力向上への寄与が期待され、海外(特にアジア)への汎用も見込むものです。本事業の実績は、防災をはじめとする関連産業等の市場拡大による福島の復興、地域経済の振興にもつながり、当センターの事業経営面(社会的事業への投資)でも一定の成果が見込まれ、今後の組織運営の持続的な安定に尽力する考えです。

これまでに多くの皆様に「植物工場」をはじめ関連する調査研究事業でご支援・ご協力をいただきましたことに改めて感謝しますとともに、本年以降も一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げる次第です。