少子高齢化や人口減少が進む中で、特に地方ではその影響が大きく、過疎や産業の衰退等、住民の暮らしに直結する課題が山積しています。一方で、各地には魅力ある資源が存在しているのも事実です。多様性豊かな地域を残していくためには、その地域の魅力を発掘し、磨き、それを伸ばしていくことが必要です。
本プロジェクトでは、各地で実践されている地方創生関連の事例研究を行うとともに、日野町魅力化プロジェクトへの参画を足掛かりに、フィールドワーク等を通じてサステイナブルな地域社会の創生に向けた取組のあり方、取組推進のためのプラットフォームのあり方等について検討します。
◆ 日野町魅力化プロジェクト(2016〜2018 年度)
黒田秀雄氏(当時東京富士大教授、現(一財)日本総合研究所特任研究員)が、鳥取県日野町での地域おこし協力隊から相談を受け、高齢化と過疎で悩む日野町をフィールドに、大学生がまち歩きや体験等を通じて、まちの課題や魅力を探るプロジェクトとしてスタートいたしました。
行政・地域(窓口:企画政策課、地域おこし協力隊、協力:町議会、地域住民(ホストファミリー等))と、都市と地方の学生(東京富士大・鳥取大・島根大)がコラボし、日野町でのまち歩きや体験を通じて、地域課題やまちの魅力を探り、学生から事業化アイデアを提案し、行政による施策化を目指しています。
活動成果は、日野町や議会、地域住民からの評価も高く、地元紙のほか、鳥取県のホームページ等でも紹介されています。
※プロジェクトは2016年度から2018年度までの3年間継続実施。当センターは2017年度から参画。
【報告書・関連レポート】
2017年度
わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書【概要版】(2018.3)
わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書(2018.3)
2018年度
2018年日野町魅力化プロジェクト実施報告と3年間の総括(2018.9)
2018年度わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書【概要版】(2019.3)
2018年度わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書(2019.3)
2019年度
地域デザイン学会(第8回全国大会)報告要旨「学生が中心の地方創生(成果と課題)」(2019.8.31)
◆ 市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト(2019年度~)
2016年度から3年間継続実施された「日野町魅力化プロジェクト」の運営ノウハウを生かしながら、他地域への展開の第一歩として、2019年度は山梨県市川三郷町で「市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト」を実施いたしました。
*のっぷい:火山灰が堆積してできた、きめ細かく栄養分や水分を豊富に含んだ肥沃な土質のこと
初年度のプロジェクトでは、2019年9月13日~9月15日の2泊3日を首都圏大学生10名が町に滞在し、町民や事業者の方々との交流やフィールドワークを通して、魅力・課題を探りました。学生たちは、農産物(大塚にんじん・甘々娘等)、和紙、手彫り印章、花火といった伝統工芸や温泉施設など多様な地域資源について学んだうえで、最終日には「市川三郷町のブランド」について、町民の皆様に向けてプレゼンテーションを行いました。
【報告書・関連レポート】
2019年度
「市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト」実施報告書(2018.10)
2019年度わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書【概要版】(2020.3)
2019年度わがまち魅力化プロジェクト~サステイナブルな地域社会の創生事業~事業報告書(2020.3)
2022年度
「市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト」実施報告(2022.12)